2013年8月31日土曜日

画材用紙 (ファインアートペーパー) インクジェット用について

昨日ネットショップのお客様より、インクジェット用画材用紙について問い合わせが有りました。

先日キャンバスクロスについて書きましたが、画用紙のイメージに近いインクジェット用紙を紹介しようと思います。
画材用紙もキャンバスクロス同様絵画などの印刷に使われますが、マット紙やフォト紙に印刷した場合より、深みがあったり独自の風合いが出たりします。

一番対応が良い商品として、和紙のイシカワの「水彩紙と、画用紙とはチョット違いますが「特厚和紙」や「檀紙」が似たイメージとして挙げられます。
「水彩紙」や「檀紙」は紙の表面の凹凸が独自の風合いを出しますが、「特厚和紙」に印刷すると深みのある絵に仕上がるほか、人や動物のUPした写真を印刷してもフォト紙以上の陰影が出て、生き生きとした画像になります。
プロの写真家が写真展で和紙を使用するのは、そんな理由からになります。
私が運営しているネットショップでは、こちらのページで和紙のイシカワ製品を販売していますが、A4サイズやA3サイズ以外でも、四切や半切サイズなどの対応も可能です。大判プリンター用のロール紙もあります
和紙のイシカワさんでは四国の本社に断裁機があるので、原紙がある商品でしたらカット対応が可能になります。

また、こちらのページにあるハーネミューレのマットファインペーパーは、画用紙のイメージに近いものになります。 サイズもA4 A3ノビ A2サイズやロールタイプがあります。
やや価格は高いものになりますが、表面性の異なる豊富な品ぞろえで、世界中にファンが多い用紙になります。

その他には、顔料インク専用タイプになりますが、ピクトリコの月光シリーズ 月光 GEKKO レッドーラベルも高品質な画材用紙と言えると思います。

プリンタメーカーで販売している画材用紙では、CANON ファインアートペーパー・ミュージアムエッチングがあります。 また、エプソンにもプロ志向のアートプリントペーパーがあります。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2013年8月28日水曜日

インクジェット用キャンバスクロスについて


今日は私が運営しているネットショップに、インクジェット用キャンバスクロスの品ぞろえを充実させました。
従来は輸入のエコノミーキャンバスクロス1種類でしたが、世界最高級のクレサンキャンバスで生産しているインクジェット用キャンバスを追加しました。

インクジェット用キャンバスクロスは、こちらの 「プロのお店」 で販売開始しています。
インクジェット用クレサンキャンバスにはグロスタイプとマットタイプがあり、グロスタイプは印刷したインクが油絵のインクのような発色になります。 印刷濃度が高くキャンバスクロスの中ではグロスタイプということもあり、一番はっきりした画像が得られます。

マットタイプは落ち着いた発色感なので、水彩画に適していると思います。 ただし、マットタイプでは従来から販売している輸入エコノミーキャンバスクロスの方が、印刷濃度が高い感じです。

水性染料・顔料インク共用になっていますが、染料インクで印刷してもかなりの耐水性があり、インクがにじんだり流れたりはありませんが、水に浸けると用紙そのものがカールして丸まってしまうので、屋外使用は難しいと思います。
輸入エコノミーキャンバスクロスも同様に耐水性があり、クレサンキャンバスより薄い割には腰がありカールが少ないという結果になりました。

クレサンジャパンの方の話では、このインクジェットキャンバスにインクジェットで印刷して木枠に貼って、複製画として販売している業者もあるようです。

現状品はロールタイプの製品だけですが、要望があるようでしたらグロス品については、A4、A3ノビサイズなどのカット品に仕上げて販売することも検討したいと思います。

そろそろ今日もお終いです。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2013年8月8日木曜日

カーラッピング用インクジェットメディア

ここのところ溶剤インクジェットプリンタ用メディアを紹介していますが、カーラッピングに使われるメディアも溶剤インク用の物が多くあります。

自動車などの車両ラッピング用メディアには、次のような特徴があります。
① 多少の曲面に対応して貼ることができること。
② 粘着強度が強く、走行中に剥がれることがないこと。
③ 使用後は剥がすことができ、糊残りが無く塗装面を傷つけないこと。
これらの条件を満たすメディアとして、コーワシェルシートがあります。こちらのページにあります。
コーワシェルシートは、カーラッピング用に開発されたシートで、糊を全く使わない粘着シートです。
価格は高いのですが施工が簡単なので、トータルコストでは経済的です。
溶剤インクジェット用の他に、UVインクジェット用及び一般的な水性インクジェット用もあります。
※ 水性インクジェットの場合は、屋外使用ではラミネートが必要です。

溶剤インクジェット専用になりますが、AVERY DENNISON社のMPI1000シリーズやMPI2000シリーズも車両ラッピング用として多く使われています。こちらのページにあります。
3次元曲面用や施工性抜群のエアフリー糊品、長期再剥離糊品などがあります。

その他に価格的に安い車両ラッピング用として、ユニオンケミカー品もあります。
また、こちらにあるニチエ製品の塩ビフィルムラミネートフィルムは、ロール幅のカット対応をしていますので、狭幅のプリンタでも使用頂けます。

また、メーカーは一切保証しておりませんが、ユポのサクションタックも実用上使用可能だと思います。 我が家の車の屋根に一週間貼っておきましたが、剥がれなせんでした。 ただし、染料インクで印刷した画像は淡くなってしまいました。ユポはこちらのページです。

AVERY DENNISON品とユニオンケミカー品、ニチエ品は無料のロールサンプルも用意しています。必要な方は「ペーパーアンドグッズ」にお問い合わせ願います。

今日もそろそろ、バタンキュー!

2013年8月3日土曜日

溶剤用インクジェットロール紙の種類と用途について

溶剤インクのインクジェットプリンタは、看板屋さんなどのサイン業界で多く使われているプリンタになります。
溶剤インクは、ソルベントインクや最近では低溶剤タイプのエコソルインク等とも呼ばれていますが、揮発性の溶剤に溶けた顔料インクになります。
溶剤が塩ビフィルムの表面を溶かして食い込み、溶媒が気化して飛んでなくなり、耐候性のある顔料インクが残ります。

水性インクのインクジェットプリンタと違ってインク吸収層がなく、塩ビそのものに印刷できるので出力素材が安いのと、屋外での長期使用が可能ですのでサイン業界で多く使われています。

一番多く使われているのが塩ビ粘着品とターポリンになります。
塩ビは柔軟性と収縮性があるので、ゴミなどの多少の凹凸や若干の曲面があってもきれいに貼れるため、塩ビ素材の粘着品が屋外看板やパネル、フロアグラフィック用途などに多く使われています。表面性はグロスとマット、白色タイプや電飾用乳白色及びウィンドサイン用透明タイプがあります。
ターポリンは、ポリエステル繊維を薄い塩ビフィルムなどでサンドした物になります。強度があり繊維と比べて汚れにくいので、懸垂幕や横断幕、タペストリーなどに使われます。
溶剤インクジェットプリンタ用ターポリンは、表面が塩ビなのでそのまま印刷が可能で、屋外で中長期の使用が可能です。
表面性はグロスタイプとマットタイプ、光を通さない遮光タイプや光を通すメッシュタイプなどがあります。
                  塩ビ粘着品              ターポリン

塩ビ粘着品とターポリン以外にも、PETフィルムやクロスなどがあります。 いずれも表面に塩ビ素材のように溶剤が表面に食い込むようなコーティングをしています。

水性インクのインクジェットメディアと違って、インクを吸収するための細かな空洞を持ったコーティング層ではないので、耐候性に優れた屋外用メディアとして使用できます。

溶剤インクジェットプリンタ用メディアはこちらのページにございます。

今日もそろそろ・・・グ~