2011年6月22日水曜日

レーザープリンタ用紙について

カラーレーザープリンタには、ワンドラムのタイプとタンデム方式の二種類があります。
左下のワンドラム方式は、ドラムを4回転させるためスピードが遅く、ドラムを4本並べスピードを早めたタンデム方式が主力になっています。
どちらもトナーを紙に転写させ、ヒートロールでトナーを溶融させ定着させます。



こちらにあるリコー株式会社のサイトでワンドラム方式のレーザープリンターの動作原理についての説明があります。
また、こちらのキャノン株式会社のサイトでレーザープリンター・複合機の搭載技術についての説明があります。


レーザープリンタ用紙の特徴は、トナーの定着性とヒートロールの熱に耐える耐熱性及び走行性にあります。
一般の紙でしたら、トナーの定着性と耐熱性、走行性とも殆ど問題ありません。
特に表面を高平滑に仕上げて、紙の白色度を高めたカラー画像の映える用紙もあります。
例 森林認証 高白色マルチペーパー  カラー用高級紙  ネットショップでも販売しています。

ポスターなどに使われるコート紙も、プリンタで厚物設定にすれば印刷可能な場合が多いです。
ただし、湿度の多い時期にはトラブルが発生する可能性があります。
一般印刷用コート紙は、オフセットインクでの印刷適性を高める為のコーティングをしています。
ベースの紙に含まれた水分がヒートロールの熱で気化しますが、気化した水蒸気が紙のコーティング層を押し上げ、火膨れのようになることがあります。
また、オフセット印刷機では紙を一枚一枚バキュームで吸い上げて印刷していく為、紙の表面摩擦抵抗を管理していません。紙送りローラーで紙を送り込むプリンタでは、紙を重送してしまう場合があります。
この欠点を修正して、レーザープリンタ専用に仕上げたコート紙もあります。
王子製紙のPODコート紙です。 こちらもネットショップでの販売商品になっています。
ただし、価格が一般紙より高額なため、印刷屋さんでは一般印刷紙を使用しているようです。

フィルム系は耐熱性の問題があり、注意する必要があります。
塩ビ,ポリエチレン,ポリプロピレンは軟化点や融点が低く、ヒートロールの熱で溶けてヒートロールなどを痛める可能性があります。
フィルムを使用する場合は、必ずレーザープリンタ対応の物を使用した方が良いと思います。
ほとんどの素材が耐熱性の高いPETベースの物になります。

その他、ラベルでは価格の安い楽貼ラベルが品質も良くお勧めです。

楽貼りラベルの紹介はこちらのページにあります。
  

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