2017年5月9日火曜日

ピクトリコ インクジェット用製版フィルムについて

以前ピクトリコの製版フィルムについて説明したことがありますが、インクジェット用の汎用製版フィルムでは、一番品数が豊富だと思います。
でも逆に透明フィルムと製版フィルムがあり、何が違うのか分かりにくいという声が聞こえます。
ピクトリコの製版フィルムと透明フィルムの特徴は、僅かに白濁しておりクリアな透明フィルムではない点です。ただ、この白濁によりプリンタの紙検知センサーに対応するようになっています。
 代表的なピクトリコの製版フィルムは、ピクトリコグラフィックアーツ 製版フィルム TPS100 です。
製品の説明では、最高クラスのインク吸収層設計で、高い光遮蔽性を実現した製版専用フィルム。
乾燥・耐水・きめ細かい画像再現。高濃度の製版フィルム制作が可能です。
染料インク・顔料インク両用 材質:透明PET 表面:平滑 厚さ:145µm 坪量:184g/㎡ とあります。

このTPS100のマットタイプが、ピクトリコグラフィックアーツ 製版フィルム TPF100 です。
マットタイプと言われても、表面をチョット見ただけでは差が分かりにくいです。表面を指でなぞると確かに僅かながらマットというのが分かります。
製品の説明では、最高クラスのインク吸収層設計 「製版フィルム(TPS100)」の表面マットタイプ。
フレキソ:バキューム作業時のエアー抜け向上/スクリーン:乳剤との剥離性向上。
染料インク・顔料インク両用 材質:透明PET 表面:マット 厚さ:145µm 坪量:184g/㎡ とあります。

私が一番分かりにくいと思うのは、TPS100と ピクトリコグラフィックアーツ 透明フィルム TPU100 の違いです。
製品の説明では、新技術によるインク吸収層で高吸収、速乾、きめ細かい画像再現を実現。
製版フィルムの代用としても使用可能。 (インク吸収量150%)
染料インク・顔料インク両用 材質:透明PET 表面:平滑 厚さ:133µm 坪量:172g/㎡ とあります。

最後に白濁感が一番少ない、ピクトリコグラフィックアーツ 透明フィルム TPW100です。
かすかに白濁しているだけで、かなりクリアフィルムに近いと思います。
製品の説明では、Wasatchインクジェット製版システム専用の透明フィルム。
搭載プロファイルを併用することで、高濃度・単色印字が可能。 (黒化濃度2.0以上)とあります。

これらの商品は私の運営している こちらのネットショップ で販売しています。
メーカーに確認してもう少し補足したいと思います。

追伸 ピクトリコに確認しましたが、TPS100がインク吸収力に一番優れており製版フィルムとしてお勧めとのことです。
確かに TPS100 だけA4サイズのカット品も100枚入りの製品が販売されています。


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。