2017年1月17日火曜日

和紙ラベルの比較 印刷仕上がり 耐水性など

和紙ラベルの印刷仕上がりや耐水性を比較してみました。

インクジェットプリンター専用の耐水和紙ラベルと、インクジェット、レーザープリンター共用のOA和紙ラベル、粘着薄和紙の3種類を試してみました。
いずれもこちらのページで販売している和紙ラベルになります。

いずれも和紙のイシカワの製品になります。

和紙のイシカワ製品以外は、滲みの少ない和紙をラベルに仕上げただけなので、プリンタ共用のOAラベルと同じような結果になると思います。

プリンタはCANON iP2700 とEPSON PX-M650F の二種類を使用しました。 CANON iP2700は、ブラックインクは顔料ですがカラーインクは染料になります。 EPSON PX-650Fはすべて顔料インクになります。

染料インクは水溶性ですので、用紙に耐水化剤を加えていないとインクが水に流れます。顔料インクは水に溶けないので、水に流れにくいです。
画質は一般的には染料インクの方が鮮やかに仕上がります。でも最近では顔料インクも改良されてそれ程の差がなくなりました。

それでは、三種類の印刷上りを比べてみます。
左側が耐水和紙ラベル、真ん中がOA和紙ラベル、右側が粘着薄和紙になります。 上がCANON iP2700 下がEPSON PX-M650F になります。

一番印刷上りが良かったのは耐水和紙ラベルで、染料顔料インク共キレイに印刷できました。ただし。フォト用ではないので、印刷されたケーキはあまり美味しそうではありませんでした。
粘着薄和紙の顔料インクでは遜色ありませんでしたが、染料インクでは僅かに滲んだ感じがありました。 紙がかなり薄いのでインクが吸収しきれないのかもしれません。
印刷するプロファイルを変えれば問題なくなると思います。
OA和紙はインクジェット用コーティングがないものの、割とキレイに印刷できました。
印刷品質はそれぞれ多少の差はあるものの、いずれも使用には耐えられるレベルです。

次に印刷したラベルを冷蔵庫に入れる商品に貼ることがあるので、それぞれの耐水性を調べてみました。
 インクジェット用耐水和紙は、染料顔料インク共に全く変化はありませんでした。 粘着薄和紙は僅かですが染料インクが滲みました。 でも問題ないレベルだと思います。
OA和紙ラベルは耐水化剤が入っていないと思われ、染料インクのカラーインクが水で流れ淡い色になってしまいました。
ラベルを貼った物が水回りや冷蔵、冷凍される場合は気を付けてください。

最後にラベルを平らなフィルムに貼ってみました。
インクジェット用耐水和紙ラベルは、十分な厚みがあり簡単にシワもよらず貼ることが出来ました。厚みがあるので青い色上質紙の上においても殆ど透けません。
プリンタ共用OA和紙ラベルは、若干薄めなので貼るときに若干シワが入ってしまいました。でも注意すれば大丈夫だと思います。
和紙らしく紙の厚薄がはっきりしており、裏の色上質紙が結構透けて見えます。
粘着薄和紙は、上紙の和紙が本当に薄いので、剥離紙から剥がす際にカールしやすく、かなりの注意が必要です。 裏の糊同士がくっついて1枚目は失敗してしまいました。
2枚目も結構シワが入ってしまいました。 熟練技術が必要かもしれません。
最後に3種類を貼ったフィルム(クリアファイル)を水に5時間ほど浸けてみて、糊が剥がれないかをチェックしてみました。
インクジェット用耐水和紙が、水を吸って紙が膨張したのか僅かに浮いた部分がありましたが、それ以外は3種類とも剥がれずにしっかりとくっ付いていました。

それぞれ特徴はありますが、用途に合わせてご使用頂ければと思います。
いずれもこちらのページで販売している和紙ラベルですのでチェックしてください。


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。


2017年1月1日日曜日

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年のおみくじは吉とでました。 商売繁盛とのことです。
朝のテレビでのダイアモンド富士の画像も同じく吉でした。

今年は可もなく不可もなく平穏な一年のようです。