2011年6月15日水曜日

インクジェット紙について

今日はインクジェット専用紙と普通の紙に印刷した場合の違いを説明します。

インクジェットプリンタは、家庭用機種の殆どが水系の染料インクが使われています。
そのインクをプリンタヘッドから飛ばして、紙にインクを吸収させて印刷しています。

一般的なインクジェット専用紙は、上のイラストのようにインク吸収層があります。
この吸収層はシリカゲルなどが主に使われていますが、細かなガラス球をイメージして下さい。
透明なガラス球の間にインクが入り込みます。上から見ます透明のガラス球の中にあるインクで形成された画像はくっきりと見ることができます。
また、インクジェットのインクはアニオン系(マイナスイオン)で、インク吸収層に含まれるカチオン剤(プラスイオン)と水素結合します。その為インクジェット専用紙は、多少の水がかかってもインクが流れにくくなっています。

コピー用紙などの一般紙に印刷しますと、インクは紙の繊維の中に入り込みます。
一般紙に印刷された画像は、白色の紙の繊維に入り込んだインクで形成されている為、赤や黒などがややくすんでしまいます。
また、毛細現象にうよりインクが紙の繊維に沿って広がるため、画像がやや滲んだ感じになります。
ただ、最近はインクの技術が上がり、一般紙でもある程度の印刷品質が得られるようになっています。
チラシやポスター等に使われている印刷用コート紙は、油性のオフセットインクを吸収するように作られています。水系のインクジェットインクは流れてしまいますので使用できません。

この次は、フォト紙について説明したいと思います。

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