2013年8月3日土曜日

溶剤用インクジェットロール紙の種類と用途について

溶剤インクのインクジェットプリンタは、看板屋さんなどのサイン業界で多く使われているプリンタになります。
溶剤インクは、ソルベントインクや最近では低溶剤タイプのエコソルインク等とも呼ばれていますが、揮発性の溶剤に溶けた顔料インクになります。
溶剤が塩ビフィルムの表面を溶かして食い込み、溶媒が気化して飛んでなくなり、耐候性のある顔料インクが残ります。

水性インクのインクジェットプリンタと違ってインク吸収層がなく、塩ビそのものに印刷できるので出力素材が安いのと、屋外での長期使用が可能ですのでサイン業界で多く使われています。

一番多く使われているのが塩ビ粘着品とターポリンになります。
塩ビは柔軟性と収縮性があるので、ゴミなどの多少の凹凸や若干の曲面があってもきれいに貼れるため、塩ビ素材の粘着品が屋外看板やパネル、フロアグラフィック用途などに多く使われています。表面性はグロスとマット、白色タイプや電飾用乳白色及びウィンドサイン用透明タイプがあります。
ターポリンは、ポリエステル繊維を薄い塩ビフィルムなどでサンドした物になります。強度があり繊維と比べて汚れにくいので、懸垂幕や横断幕、タペストリーなどに使われます。
溶剤インクジェットプリンタ用ターポリンは、表面が塩ビなのでそのまま印刷が可能で、屋外で中長期の使用が可能です。
表面性はグロスタイプとマットタイプ、光を通さない遮光タイプや光を通すメッシュタイプなどがあります。
                  塩ビ粘着品              ターポリン

塩ビ粘着品とターポリン以外にも、PETフィルムやクロスなどがあります。 いずれも表面に塩ビ素材のように溶剤が表面に食い込むようなコーティングをしています。

水性インクのインクジェットメディアと違って、インクを吸収するための細かな空洞を持ったコーティング層ではないので、耐候性に優れた屋外用メディアとして使用できます。

溶剤インクジェットプリンタ用メディアはこちらのページにございます。

今日もそろそろ・・・グ~

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