2012年3月3日土曜日

遺影写真用のインクジェット用紙

明日のテニスは9時からと遅めなので、一杯飲みながら遺影写真用として使用されるインクジェット用紙について説明します。

遺影写真に何故インクジェット用紙が使われるのでしょうか。
理由の一つは時間がないからです。亡くなられた遺族から写真をあづかり、短い時間で祭壇用や遺族が手にする遺影写真を作成する必要があります。
もう一つの理由はデジタル加工を行なう為です。遺族から預かった写真の多くは普段着の写真です。その写真を正装に変更したり、髪のボリュームや肌の色合いなどを修正したりしています。

遺族から預かった写真をデータで遺影写真専門のソフト会社に送られて、最近ではそのデータが更に中国などの人件費の安い国に転送されデータ加工されます。
そのデータが葬儀屋さんか遺影写真写真を扱っている写真屋さんに送信され、インクジェットプリンタで印刷されます。

多くの場合、祭壇に飾られる遺影写真は電飾看板などに使われるインクジェット用バックライトフィルムが使用されます。写真の裏から光を当てて、写真をハッキリと見せるようにしています。(左下)
火葬場に持っていく遺影写真の印刷には、フォト用インクジェット用紙が使われています。(右下)
私の仕事で運営しているネットショップサイトでは、インクジェット用バックライトフィルムの他に高品質のピクトリコ製フォト用紙や低価格のオリジナル製品も販売しています。

ネットショップでは多くの写真屋さんや葬儀屋さんにバックライトフィルムやフォト用紙を販売していますが、販売価格が市場価格より格安な為、顧客は増え続けています。
メーカーから直接購入して加工屋で製品仕上げしてダイレクトに販売しているので当然ながら、販売業者からは安すぎるとクレームをつけられてしまいました。

この関連では、写真用の他に薄手の粘着薄和紙やインクジェット用クロスなども売れています。薄和紙は提灯などに家紋を入れるのに使われています。インクジェット用クロスは幕として使われているようです。また、インクジェットプリンタ用水転写紙は、骨坪に戒名などを印刷する用途に使われています。
 さあ、もう寝ます。


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

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