先週屋外用インクジェット紙について説明しましたので、今週は更に大判インクジェットプリンタで屋外ポスターやバナー(短期用)を作成するのに向いた商品を紹介します。
ただ耐水性があっても、屋外で使えるわけではありません。
詳細は6月の「インクジェット用紙の耐水性及び耐候性」をご覧ください。
屋外で使用するためには、最低でも耐水性が必要になります。更にバナーやタペストリーのように長い物を作成する場合には、破れにくい強度が必要です。
フィルムベースのインクジェット用紙は耐水性があります。短期使用でしたら屋外のポスターとして使用できます。
ただし、ベースのフィルムは、縦横を引っ張って伸ばして作られた二軸延伸フィルムです。このフィルムは一か所に傷がつくと、そこから裂けやすい性質を持っています。
バナーやタペストリーを作成するには、フィルムに布などを貼り付けて強度UPした物や、強度のあるクロスや不織布ベースがお勧めです。
私が担当しているネットショップにもいろいろな種類の用紙を販売しています。
何が違うのか分かりにくいところがありますので、違いや特徴を説明します。
フィルムベースのインクジェット紙は、合成紙やポリプロピレン、PETベースになります。
また、合成紙とはフィルムの表面をコートしたりして印刷適性を加えたもので、ポリプロピレン(PP)かPETがベースになります。
<ポスター作成用>
価格的に安いのは、 PPベースになります。
ポリプロピレン(PP)は 安価ですが腰が弱いので、薄めの製品はプリント中に斜めになりやすく、取り扱いがしにくい等の欠点がありますので、厚みがあるタイプがお勧めです。
価格が特に安い輸入のPP品はこちらをクリックしてください。
東洋紡日清紡のPP品はこちらをクリックしてください。
合成紙ユポは、基本的にはPPベースですので、同様に腰が弱い欠点があります。 ただし、ユポインクジェットは幅広い品ぞろえがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
ユポインクジェットはこちらをクリックしてください。
同じ合成紙でもPETベースの物は、PPベースと比べて腰がありハンドリングがし易く、プリンタの走行での問題も少ないとの利点があります。
東洋紡のMW107がPETベースになります。
<バナー作成用>
バナーを作成するのに多く使われているのは、ユポの裏面にクロスを貼り付けて強度UPした、ユポクロスとユポストロングクロスです。 また、裏面をPPで補強したリンピアHA#10 バナー・タペストリー用もあります。
バナーを作成するのには、クロスや不織布も多く使われています。
屋内で使用するには印刷した製品も防炎認定が得られている、インクジェット用防炎クロスがお勧めです。
輸入品でも発色が優れており、価格の安い製品もあります。ハイブリッド高発色クロスになります。
こちらは溶剤用インクにも対応した商品です。
不織布のタイプでは、タイベックが低価格で強度もありお勧めです。タイベックはポリエチレンの細い糸を絡めて熱圧着した製品で、裂けに強い性質があります。
タイベックはコーナーガードなどの付属品で、下記図のようなバナーを作成できます。
タイベック及び付属品はこちらにあります。
それではまた。
レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。
インクジェット用紙については、こちらで説明しています。
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