2015年5月5日火曜日

インクジェット用白色フィルム(東洋紡品)の耐水性チェック

昨年ユニオンケミカーがインクジェットメディアからの撤退を発表して、先月で完全に販売を終了してしまいました。

撤退発表後インクジェット用透明フィルムの問い合わせが多くありましたが、耐水性のあるインクジェット用白色フィルムの問い合わせも多くありました。

東洋紡が比較的安くて高品質なインクジェット用白色フィルムを製造しているので、今回はポリプロピレン(PP)ベースの MP109 PETフィルムベースの MW107 PETベースのグレー糊粘着品の MW127 の3種類をテストしてみました。

それぞれをはがきサイズにカットして印刷してみました。
MP109 は腰の弱いPPベースで厚みも100μと薄いので、カールしやすくプリンタヘッドに当たってしまいました。 MW107とMW127 は腰があるので問題ありませんでした。
プリンタの具合が悪く何度ヘッドクリーニングしても、イエローインクの出が悪くカラーチャートのイエローが薄くなってしまいました。
印刷はカラーインクとモノクロにしてブラックインクを使う2種類で印刷しました。
3種類の用紙に2種類の印刷方法で印刷した後、すぐに洗面所で水に浸けて耐水性をチェックしてみました。
プリンタはCANON MP470 でカラーインクは染料インク ブラックは顔料インクです。
水に浸けるとすぐに若干のにじみが生じましたが、その後はほとんど変化がありませんでした。
その後3時間後と翌朝16時間後にチェックしましたが変化はありませんでした。
3時間後                16時間後
取り出してから自然乾燥させましたが、粘着品はセパレート紙が水分で紙伸びした為カールが強く発生しました。
印刷したインクは多少にじみがあったものの、はとんど変わらない状態でした。
今回のテストでは耐水性についてはほぼ問題ないとの結果になりました。
チョット気になるのは、以前このテストを別のプリンタで住宅写真を印刷してテストしたことがあるのですが、この時はかなりインクが流れ最後にはシアンインクのみ残った記憶があります。

同じ染料インクでも画像やプリンタ、印刷条件によって結果が変わることもあり得ますのでご了承願います。

それから、屋外で短期に使用できる白色フィルムの粘着品の問い合わせもあったので、次の写真のように日が当たる部分と植木鉢を置いた部分でテストしてみます。
変化がありましたら次のブログで紹介させて頂きます。

こちらにあるインクジェット用などの白色フィルム、合成紙はこちらのページにございます。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

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