2013年6月30日日曜日

インクジェット用光沢フィルムと印画紙ベースフォト紙との違い

先週は王子製紙との軽井沢テニス合同合宿、先々週は旅行に行くなどで、久しぶりのブログです。

先日 印画紙ベース(レジンコートベース)のフォト紙のことを、ベースが樹脂層であると間違って紹介しているサイトがありましたので、こちらで正しく説明をしたいと思います。

印画紙ベース(レジンコートベース)と紙ベースの違いにつきましては、「インクジェットフォト紙について」のページで説明していますので、こちらのページをご覧ください。

印画紙ベースとは紙の両面にレジン(樹脂)を薄くコーティングした用紙のことを言います。その為印画紙ベースのフォト紙のことをレジンコートベースとも言います。

最近では生産がほとんど無くなりましたが、デジカメが普及する前は、レジンコートした用紙に写真現像用の乳剤をコーティングして、アナログ写真の印画紙が作られていました。
その為、今でも印画紙ベースという言い方が残っています。
昔は私の勤務先の会社が、K社に数億円/月レジンコート用紙を販売していましたが、今は全くなくなってしまいました。

紙ベースのインクジェットフォト紙に使用している紙は、かなり平滑に仕上げた紙を使用していますが、それでもミクロの目で見ると細かな凹凸があります。

レジンコートする理由は、紙に樹脂コーティングすることで平滑性を更に高めるとともに、印刷時に水性インクが紙に浸透して紙が膨張するコックリング現象を抑えることにあります。
しかしながら、ミクロ的に凹凸のある紙にコーティングするので、コートした後でもわずかながら凹凸が残ります。

フィルムベースの超光沢フォト紙はピクトリコ製品でありますが、フィルムですと製膜時に鏡面のように仕上げることが可能ですので、超光沢のインクジェット用フォト紙が作れます。

ピクトリコ製品はこちらのページにございます。

インクジェット用フォトロール紙はこちらのページにイロイロございます。

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