2011年6月28日火曜日

Facebook と Twitter に連携するようにしました。

今回は紙のことではなく、登録したもののあまり使っていない、Facebook と Twitter にこのブログが連携するように設定しました。
これで、このブログを書けば、Facebook と Twitter にも同時掲載されるようになります。
同時掲載には、下記アドレスの「PINGOO」を利用しました。
http://pingoo.jp/set_ping/blogger.html
本当に連携しているか、このコメントを投稿してみます。

連動させたFacebook と Twitter です。
http://www.facebook.com/profile.php?id=100002047203344
http://twitter.com/#!/matozawa
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2011年6月26日日曜日

インクジェット用紙の耐水性及び耐候性

ネットショップへの問い合わせで、インクジェット紙の耐水性について聞かれることが多くあります。今回はインクジェット紙の耐水性を含めた、屋外での耐候性について説明します。

インクジェットプリンタのインクには、大きく分けて水性顔料と水性染料の2種類があります。
※ポスターを印刷する業者向けには、溶剤インクやUVインクなどがあります。

顔料インクは水に強く、普通紙に印刷しても水に流れにくくなっています。
ただし、卓上型のプリンタや複合機に使われているインクは、ほとんどが染料インクです。
染料インクは色が顔料より鮮やかで、写真などのカラー印刷に向いています。
染料インクは顔料インクより保存性や耐水性に劣ります。耐水化剤を含んだインクジェットコーティング層のある、インクジェット専用紙でないとインクが水で流れてしまいます。

ベース紙がフィルムや合成紙でしたら、ベース紙含めてある程度の耐水性があります。
また、印画紙ベースのフォト用紙も紙の両面に薄いフィルムのコーティング層がありますので、ある程度の耐水性はあると考えて大丈夫です。


耐水性があっても、屋外での長期使用はできません。
 インクジェットのコーティング層は、シリカゲルやアルミナのように無機物が主体ですが、それらをつなぐ糊のような役割をしている有機物があります。この有機物が紫外線やオゾンなどで劣化をし、バインダーの役割が弱まり、表面の無機物が白く粉落ちしてきます。

屋外で使用する場合は、直射日光の当たらない場所での使用をお勧めします。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2011年6月22日水曜日

レーザープリンタ用紙について

カラーレーザープリンタには、ワンドラムのタイプとタンデム方式の二種類があります。
左下のワンドラム方式は、ドラムを4回転させるためスピードが遅く、ドラムを4本並べスピードを早めたタンデム方式が主力になっています。
どちらもトナーを紙に転写させ、ヒートロールでトナーを溶融させ定着させます。



こちらにあるリコー株式会社のサイトでワンドラム方式のレーザープリンターの動作原理についての説明があります。
また、こちらのキャノン株式会社のサイトでレーザープリンター・複合機の搭載技術についての説明があります。


レーザープリンタ用紙の特徴は、トナーの定着性とヒートロールの熱に耐える耐熱性及び走行性にあります。
一般の紙でしたら、トナーの定着性と耐熱性、走行性とも殆ど問題ありません。
特に表面を高平滑に仕上げて、紙の白色度を高めたカラー画像の映える用紙もあります。
例 森林認証 高白色マルチペーパー  カラー用高級紙  ネットショップでも販売しています。

ポスターなどに使われるコート紙も、プリンタで厚物設定にすれば印刷可能な場合が多いです。
ただし、湿度の多い時期にはトラブルが発生する可能性があります。
一般印刷用コート紙は、オフセットインクでの印刷適性を高める為のコーティングをしています。
ベースの紙に含まれた水分がヒートロールの熱で気化しますが、気化した水蒸気が紙のコーティング層を押し上げ、火膨れのようになることがあります。
また、オフセット印刷機では紙を一枚一枚バキュームで吸い上げて印刷していく為、紙の表面摩擦抵抗を管理していません。紙送りローラーで紙を送り込むプリンタでは、紙を重送してしまう場合があります。
この欠点を修正して、レーザープリンタ専用に仕上げたコート紙もあります。
王子製紙のPODコート紙です。 こちらもネットショップでの販売商品になっています。
ただし、価格が一般紙より高額なため、印刷屋さんでは一般印刷紙を使用しているようです。

フィルム系は耐熱性の問題があり、注意する必要があります。
塩ビ,ポリエチレン,ポリプロピレンは軟化点や融点が低く、ヒートロールの熱で溶けてヒートロールなどを痛める可能性があります。
フィルムを使用する場合は、必ずレーザープリンタ対応の物を使用した方が良いと思います。
ほとんどの素材が耐熱性の高いPETベースの物になります。

その他、ラベルでは価格の安い楽貼ラベルが品質も良くお勧めです。

楽貼りラベルの紹介はこちらのページにあります。
  

2011年6月18日土曜日

インクジェット用和紙

インクジェット用の和紙を最近店頭でもよく見かけます。
ほとんどの物が単にニジミが少ないので、インクジェット用として販売されているようです。
和紙には独特なおもむきが表面にあり、インクジェットコーティングをするとその表面性がなくなってしまうからだと思います。
画像やイラストなどがなくて文字中心の印刷物でしたら、それで十分事足りると思います。

市場にはあまり出ていませんが、印刷品質にこだわったインクジェット用和紙があります。
和紙のイシカワという、プリンタ対応の和紙をイロイロ商品化しているメーカーです。
イシカワさんは、和紙の表面性を失わないインクジェットコーティング技術を持っています。
その為、印刷品質の高い、ある程度の耐水性を持ちインクが流れにくいインクジェット用和紙に仕上がっています。


我が家では子供の昔の作品を、特厚和紙に印刷して製本して残しています。
画用紙に描かれた絵などは、一番実物に近いイメージで残すことができます。


イシカワさんのインクジェット和紙を、ネットショップ「ペーパーアンドグッズ」で販売しています。
興味がある方はこちらをご覧いただければと思います。

イシカワさんのインクジェット和紙は、耐水性があり強度もあるので、短期なら屋外でも使えると思い、和紙のロール紙を卓上プリンタ用に製品化しました。
結構好評で学校やお寺や教会、商店街などに売れています。

プリンタ用和紙ロールです。 ネットショップで販売しています。


今回は、ちょっと宣伝になってしまいました。
でも、良い製品なのでお勧めしちゃいます・・・ヨロシク    

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2011年6月16日木曜日

インクジェットフォト紙について

インクジェットプリンタ用のフォト紙は、ほとんどが印画紙ベースの光沢紙です。
印画紙ベースと言うのは、従来より使われている普通の写真に使われている用紙です。
この印画紙はレジンコート紙とも言われていますが、高平滑の紙の両面を薄いフィルムをコーティングした紙です。
この印画紙にインクジェット層をコーティングして、表面を鏡面に仕上げたものがインクジェット用のフォト紙になります。(左下図)
これに対して、印画紙ではなく、鏡面に仕上げた紙にインクジェット層をコーティングして、表面を鏡面に仕上げたものもフォト紙として販売されています。(右下図)

印画紙ベース品は、表面のフィルムによりインクジェットのインクがベース紙に入り込まないため、ベース紙がインクの吸収により波打つことがありません。
また、フィルムコートすることで平滑性が上がり、光沢感も良くなっています。
印刷品質では印画紙ベースが若干上になります。
とは言っても良く比べてみないと分かりませんが・・・

紙ベースのフォト紙が優れる点は、コスト面もありますが、印刷後の加工適性が挙げられます。
印画紙はフィルムコーティングの為、折り曲げても元に戻ってしまい糊付けもしにくく加工適性が良くありません。
紙ベースの物は、折り曲げられ糊付けも可能ですので、ペーパークラフトや本の表紙にする等の加工が可能です。

そんな加工がしやすいインクジェット用フォト紙をA3 A3ノビ A2サイズで販売してみました。
残念ながらまだあまり売れておりません。

インクジェットコーティング層は、インクを留める為の隙間が沢山あるため強度が弱く、セロテープ等で簡単に取れてしまいます。
しっかり糊付けする為には、セロテープ等で表面のコーティング層を取ってから糊付けすることをお勧めします。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2011年6月15日水曜日

インクジェット紙について

今日はインクジェット専用紙と普通の紙に印刷した場合の違いを説明します。

インクジェットプリンタは、家庭用機種の殆どが水系の染料インクが使われています。
そのインクをプリンタヘッドから飛ばして、紙にインクを吸収させて印刷しています。

一般的なインクジェット専用紙は、上のイラストのようにインク吸収層があります。
この吸収層はシリカゲルなどが主に使われていますが、細かなガラス球をイメージして下さい。
透明なガラス球の間にインクが入り込みます。上から見ます透明のガラス球の中にあるインクで形成された画像はくっきりと見ることができます。
また、インクジェットのインクはアニオン系(マイナスイオン)で、インク吸収層に含まれるカチオン剤(プラスイオン)と水素結合します。その為インクジェット専用紙は、多少の水がかかってもインクが流れにくくなっています。

コピー用紙などの一般紙に印刷しますと、インクは紙の繊維の中に入り込みます。
一般紙に印刷された画像は、白色の紙の繊維に入り込んだインクで形成されている為、赤や黒などがややくすんでしまいます。
また、毛細現象にうよりインクが紙の繊維に沿って広がるため、画像がやや滲んだ感じになります。
ただ、最近はインクの技術が上がり、一般紙でもある程度の印刷品質が得られるようになっています。
チラシやポスター等に使われている印刷用コート紙は、油性のオフセットインクを吸収するように作られています。水系のインクジェットインクは流れてしまいますので使用できません。

この次は、フォト紙について説明したいと思います。

2011年6月14日火曜日